トルコ軍、シリア北部で地上戦開始=攻撃で15人死亡
- 国際
- 2019年10月10日
【エルサレム時事】トルコ軍は9日夜、シリア北部で地上作戦を開始した。
この日空爆や砲撃で始まったクルド人勢力に対する軍事作戦を本格化させた形。軍は声明で「181カ所に打撃を与えた」と戦果を誇示した。在英のシリア人権監視団によると、トルコ側からの攻撃により、北東部カミシュリなどで民間人を含む少なくとも15人が死亡した。
シリア北部のユーフラテス川以東の一帯では攻勢をかけるトルコ軍と、これに抵抗するクルド人勢力による応酬が続いた。地上部隊は、対トルコ国境沿いの町テルアビヤドなどに投入されたという。
トルコ軍の激しい攻撃を受け、少なくとも数千人規模の地元住民が家を追われ、退避を始めた。軍事作戦は内戦が続くシリアで新たな大量の避難民を生み出しかねず、人道危機の深刻化が懸念される。
クルド人勢力は、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で中心的な役割を果たしてきた。同勢力をISと同列の「テロ組織」と見なすトルコの軍事作戦に対する反発は強く、欧米やアラブ諸国などからは「対ISでの安全保障、人道上の努力を台無しにしてしまう」(ルドリアン仏外相)といった批判が相次いだ。
一言コメント
これしか方法はないのだろうか…
コメントする