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佐々木がいない甲子園 スカウトが注目の“逸材”を見逃すな!


8月6日に開幕する夏の甲子園。大船渡・佐々木が出場せずとも日本中をわかせるスターはいる。専門ライターが厳選紹介

佐々木朗希(ろうき、大船渡)の160kmに沸いた今年の高校野球地方大会。だが、佐々木は決勝戦の出場を回避してチームは敗れ、甲子園出場はならなかった。また西純矢(創志学園)、及川雅貴(横浜)も地方大会で敗退。注目を集めた「ビッグ4」のうち、甲子園にたどり着いたのは奥川恭伸(やすのぶ、星稜)だけだった。

しかし常に新しいスターが誕生するのが高校野球。そこで今回は甲子園出場を決めたチームの中から、この夏に急浮上が期待できる選手をピックアップしてみた。

投手でまず大きな注目を集めそうなのが鈴木寛人(霞ヶ浦)だ。昨年までは故障もあって伸び悩んだが、一冬超えて体つきがたくましくなり、ピッチングも見違えるように力強くなった。夏の茨城大会初登板となった4回戦の藤代戦では11球団のスカウトが集結。阪神と日本ハムは5人を送り込むという熱の入れようだったが、その前で延長10回を投げて12奪三振完封という見事な投球を見せている。大型投手にありがちなフォームにぎくしゃくしたところがなく、スムーズに高い位置から腕を振れるのが最大の長所。ストレートはコンスタントに145 km前後をマークし、ボールの角度も申し分ない。甲子園での活躍次第では、一躍上位候補に名乗りを上げる可能性は十分にあるだろう。

同じ本格派右腕では西舘勇陽(花巻東)の評価も高い。1年秋の東北大会で好投を見せて鈴木以上に注目を集めていたが、昨年春、夏の甲子園では、合計でわずか2回1/3の登板に終わり、ストレートも130 km台と期待に応えることはできなかった。新チームになってからも、打ち込まれる試合が続いたが、腰痛が改善したこの春から急成長した。もともと体の使い方にセンスはあったところに、下半身の安定感が増したことで一気にスピードアップ。夏の岩手大会はリリーフでの起用が多かったものの、140 km台後半のストレートで強気に攻める投球でチームを優勝に導いた。注目された佐々木との投げ合いは実現しなかったが、甲子園でどんなピッチングを見せてくれるかが楽しみだ。

下級生では中森俊介(明石商、2年)が来年のドラフトで上位候補になっている。この春のセンバツでもエースとして、全4試合に登板して見事な投球を見せ、チームをベスト4に導いている。バランスの良いフォーム、勝負所でギアを上げられる投球術などは下級生とは思えない完成度があり、140km台中盤のストレートの勢いも申し分ない。来年の世代を代表する投手として、春に続いての快投に期待したい。

野手では宮崎恭輔(国学院久我山)、藤田健斗(中京学院大中京)、山瀬慎之助(星稜)、有馬諒(近江)、東妻純平(智弁和歌山)、進藤勇也(筑陽学園)など捕手に好素材が揃った。

その中でも総合力で推したいのが有馬だ。昨年夏も2年生ながら正捕手として甲子園に出場。準々決勝で金足農の鮮やかなツーランスクイズでサヨナラ負けを喫したものの、4人の投手を巧みにリードしてチームを牽引した。あれから1年が経ち攻守ともに確実に成長。2.0秒を切れば強肩と言われるセカンドへの送球ではコンスタントに1.8秒台をマークし、打撃もボールを呼び込んで強く叩けるようになった。進学という噂もあるが、今大会の活躍次第ではプロ入りへ気持ちが傾く可能性も十分にあるだろう。

捕手以外では三拍子揃ったショートの武岡龍世(八戸学院光星)、選抜で2本塁打を放ち“山梨のデスパイネ”の異名をとる野村健太(山梨学院)にも注目だ。

ここで挙げた選手以外にも能力の高い選手はまだまだ存在しており、甲子園の大舞台でそれが大きく開花することも考えられる。令和最初の甲子園。新たなスターの誕生に期待したい。

取材・文 西尾典文(にしお・のりふみ)
スポーツライター。愛知県出身。’79年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員

FRIDAY

 

 

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新たなスターが生まれるかも?


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