国の助成金詐欺容疑で再逮捕へ 企業保育所開設、2億円か
- 詐欺・悪徳商法
- 2019年7月20日
企業主導型保育所を設置する名目で金融機関から融資金をだまし取ったとされる事件で、国の助成金もだまし取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部が来週にも、福岡市のコンサルティング会社「WINカンパニー」社長、川崎大資容疑者(51)を詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた模様だ。関係者への取材で判明した。
企業が従業員向けに設置する企業主導型保育所は、国が整備費の75%を助成する仕組みがあり、国の委託を受けた公益財団法人「児童育成協会」が審査する。
関係者によると、川崎容疑者は主にコンサルタント名目で20件以上の助成申請に関わり、十数件で助成決定を受けたとされる。このうち、いずれも2017年11月に助成決定が出た「KIDSLAND法華西町」(名古屋市中川区)と「KIDSLAND天神」(福岡市中央区)について、川崎容疑者が助成金計約2億円をだまし取った可能性があるという。
両施設は18年2~3月に運営開始とされていたが、現在も開園しておらず、児童育成協会は助成金の返還請求や取り消しを決めている。
川崎容疑者は、横浜幸銀信用組合(横浜市)に18年10月、企業主導型保育所設置に対する助成金の支出が決まったとする偽の通知書を送付し、開設資金名目で融資させた約1億990万円をだまし取ったとして今月3日に詐欺容疑で逮捕された。
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だまし取った金は何処に消えた?
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