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ジョコビッチ連覇 今大会最長4時間57分死闘制す


<テニス:ウィンブルドン選手権>◇14日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス決勝

第1シードのノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が、第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)との5時間近い死闘を制し、2年連続5度目の頂点に立った。7-6、1-6、7-6、4-6。今大会から導入された12オール戦でも12-12と譲らず、勝負はタイブレークに持ち込まれた。そこで7-3と押し切った。

2-2で迎えた最終セット、一進一退の攻防が続いた。世界トップ同士の意地と意地がぶつかり合った。

5-5で迎えた第11ゲーム、ジョコビッチは自身のサービスゲームで15-30とリードを許す中、フェデラーとのネットプレーでロブショットに体を投げ出し、ダイビングボレー。これが決まって危機を脱すると、このゲームをキープした。

第12ゲーム、ともにスーパーショットを連発。息をのむ展開が続く中、フェデラーがキープし、6-6。

第13ゲーム、ジョコビッチが安定したサーブとショットでフェデラーを翻弄(ほんろう)し、7-6とリードした。

第14ゲームはフェデラーが力強いサーブでジョコビッチを押し切り、正確なショットでポイントを重ねた。7-7。試合時間は4時間を超えていた。

第15ゲーム、ラリー戦が続く中、ジョコビッチにミスが出る。フェデラーがブレークした。8-7。

第16ゲーム、フェデラーが衰えぬ弾丸サーブでジョコビッチを追い詰める。ジョコビッチも執拗(しつよう)に粘ってジュース、そしてブレークバックした。8-8の五分に戻した。

第17ゲーム、ジョコビッチはブレークバックしたことで息を吹き返し、安定したショットでキープする。9-8。

第18ゲーム、フェデラーがサーブから主導権を握り、ジョコビッチを揺さぶる。危なげなくキープし、9-9のタイに。超人的な両者の体力に陰りは見えない。

第19ゲーム、冷静なジョコビッチが精密機械のようなサーブ、ショットであっさりとキープ。10-9とした。

第20ゲーム、負けじとフェデラーも力のこもったサーブ・アンド・ボレーを決め、最後は力強いサーブでキープした。10-10。

第21ゲーム、競った展開となったが、最後はジョコビッチのフェデラーへのボディーサーブが決まり、キープした。11-10。

第22ゲーム、フェデラーのサーブアンドボレーがさえ、キープ。11-11。

第23ゲーム、0-40からフェデラーが粘り、ジュースに持ち込む。勝負のショットは「アウト」判定もチャレンジでかろうじてイン。これでアドバンテージとした。対するジョコビッチも粘ってジュースに持ち込み、さらにポイントを重ねてゲームポイント。ここでフェデラーが渾身(こんしん)のボレーで再びジュースとする。

続けてフェデラーのショットが大きくなり、ジョコビッチがプレーを止めてチャレンジ。すると再びこれがインと判定され、フェデラーがアドバンテージとする。

追い込まれたジョコビッチ。だが、ここで再び粘り、力強いボレーに、正確なショットで逆転。2度のブレークポイントをしのぎ、ジョコビッチがキープした。12-11。

第24ゲーム、フェデラーの鮮やかなボレーが決まる。最後はサーブが決まり、ラブゲームでキープした。試合はタイブレークに突入した。

ジョコビッチが強烈なサーブから4-1と一気に引き離した。フェデラーも追撃し、2ポイント差に縮める。ジョコビッチがポイントを重ね、6-3とリード。最後はジョコビッチの強烈なショットにフェデラーのリターンショットが大きく宙を舞い、ボールが外れた。今大会最長、4時間57分という死闘に終止符が打たれた。

完全無欠の王者ジョコビッチが、優勝賞金は235万ポンド(約3億2000万円)を手にした。

日刊スポーツ

 

 

一言コメント
決勝にふさわしい試合だった。


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