避難者6300人どまり=大雨で鹿児島、宮崎両県110万人に指示も
- 事件・事故
- 2019年7月5日
記録的な大雨となった鹿児島、宮崎両県では3日から4日にかけ、約110万人に避難指示が出たが、実際に避難所を訪れたのは約6300人にとどまった。
専門家は「決して多くはない」とし、住民が具体的にどう行動すべきか普段から啓発することが重要だと指摘した。
総務省消防庁によると、4日午前4時半時点で両県に820カ所の避難所が開設され、6301人が身を寄せた。
こうした中、鹿児島市の70代女性は、自宅近くを流れる川の様子を見に行った家族が「大丈夫そうだ」と話したこともあり、数百メートル先にある避難所には行かなかった。「足腰が悪く、雨が降っている中、外に出たくない」と考えたという。
日本大の中森広道教授(災害情報論)は避難者の数について「決して多くはなく、むしろ少ない」と指摘。一方で、「周囲の状況によっては家の外に出るのが危険な場合もある。身近で安全を確保しているケースもあるだろう」と話す。
その上で「(避難指示などの)情報を受けた側がどう判断するかは受け手に委ねられている。国や自治体はどうすれば住民が行動してくれるかを考え、普段から啓発活動をしていく必要がある」と話した。
一言コメント
最終的には自己責任ということか…
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