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気品と気軽で一番店 「くうてん」大規模改装 JR九州の博多駅ビル、ライバル誕生に対抗


 JR九州グループが、駅ビル「JR博多シティ」(福岡市博多区)のレストラン街「シティダイニングくうてん」の大規模改装に取り組んでいる。開業8年で初めてで、9月までに全46店のうち、3割に当たる14店を入れ替える。「気軽」をキーワードに加えて九州内外の有名店を入れ、周辺商業施設との競争に対応する。

(九州総局 高瀬真由子)

5月30日、九州初上陸のスペイン料理店「バル エスパニョール ラ・ボデガ」が、くうてんにオープンした。新鮮な魚介類を使ったパエリアや、スペイン各地のワインが楽しめる。これまでは、東京、大阪、名古屋の三大都市圏を中心に店を構えてきた。

店長の平弘毅氏は「博多は商業エリアとして急成長していると聞く。勝ち抜くのは一筋縄ではいかないが、素材にこだわった味の魅力をアピールしたい」と意気込む。運営するアキナイ(東京)取締役の根本厚史氏は「周辺には個性的な店も多い。素材やサービスに力を入れ、長く支持される店にしたい」と語った。

くうてんリニューアルは4~5月に第1弾を終え、鉄板焼やハンバーグ店などが登場した。第2弾は7~9月に実施する。

全体の新規14店のうち、8店が九州初という。

■環境の変化

くうてんは平成23年3月に誕生した博多シティの9、10階にある。

「贅沢(ぜいたく)」や「上質」をキーワードに、全国の有名店を集めた。そのラインアップに、JR九州は「日本で最高のレストラン街との評価を受けた」(唐池恒二会長)と、胸を張った。

福岡の価格帯からみれば、やや高級な路線を敷いたが、初年の売上高は78億円に達した。

その後も売り上げは堅調に推移した。ビルを運営するJR博多シティの平成30年度の売上高は、前年度比4・9%増の1185億円となり、開業以来7年連続でプラスだった。

しかし、博多駅を核としたまちづくりが進み、くうてんの環境は大きく変化している。

平成28年、駅の南側に「KITTE(キッテ)博多」と「JRJP博多ビル」が相次いで開業した。キッテは日本郵便が、JRJPは日本郵便とJR九州が開発した。

2つの商業施設もレストラン街に力を入れ、計約60の飲食店が新たに生まれた。売上高の激減とはなっていないが、くうてんの客も流れた。

■期待と危機感

JR博多シティは、主婦や会社員らに調査をした。価格の高さなど、行きにくさを指摘する声があった。

レストラン街が元気がどうかは、ビル全体の活気につながる。同社は店舗の入れ替えを決定した。

担当課長の伊藤衣織氏は「くうてんは、九州のレストランの顔という自負もある。『気品』と『気軽』をテーマに、新たな食の体験を提案したい」と話した。

博多シティを含めたJR九州グループの駅ビル事業の統括会社「JR九州駅ビルホールディングス(HD)」の渡辺晴一朗社長は「好調なうちに強靭(きょうじん)な経営体質をつくりあげる。地域の圧倒的な一番店になる努力をする」と語った。

渡辺氏は企画部長時代の平成15年、現在の博多駅ビルの構想をまとめた。それだけに、駅ビル運営への期待と危機感は人一倍だ。

商業施設は今、ネット通販の台頭や、人手不足の課題にさらされている。海外からの買い物客の好調ぶりも、いつまで続くか見通せない。

同HDは、新たな収益源を獲得しようと、商業施設でのアジア進出を目指す。レストラン街くうてんの進化は、博多シティの集客力アップだけでなく、海外展開のヒントにもなり得る。

産経新聞

 

 

一言コメント
競争も一層激しくなりそうだ。

 

 


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