町を食い物にする魑魅魍魎!?~福岡県大刀洗町の闇を探る~その8
- 独自記事
- 2019年6月6日
このほど新元号が発表されました。
「平成」は戦争に巻き込まれることのない時代でしたが、「令和」はそれだけでなく不正や詐欺の蔓延らない時代にしていきたいものです。
残念ながら魑魅魍魎シリーズは「平成」で終わりそうにないが、今回は一部の民間企業によって、町が食い物にされていることを窺わせる情報が入って来たのでその一部を紹介したい。
下表は大刀洗町における最近の入札状況(一部)をまとめたものである。
【入札】とは、売買・請負(うけおい)で、一番有利な条件を申し出た者と契約するという定めに応じて、その金額・条件をそれぞれが書いて差し出すこと。
一般の人には馴染みのない言い方ですが、建設関係など携わる方は理解が早いと思います。
としかいい様がない結果だと思うのは私だけだろうか。
談合【だんごう】とは、
国や地方自治体の公共事業などの入札の際に,入札業者同士で事前に話し合って落札させたい業者を決め,その業者が落札できるように入札内容を調整すること。
私法上は公序良俗違反で無効であり,刑法上は談合罪(刑法96条の3)の適用がある。
また不当な取引制限となる場合には独占禁止法にも違反する。
公共事業体と業者の癒着,汚職の温床となり,厳しい批判がなされている。
(ことばんくより)
では改めて、大刀洗町の入札状況のまとめを見てみましょう。
≪入札結果一覧表≫
・土木工事では、㈲平山建設㈲久保山建設㈲二ノ宮建設㈲秋山建設が
4回落札と高確率で落札。
・測量入札では、国土建設測量設計㈱が6回も落札(指名回数7回)。
落札回数ゼロの業者も多く見受けられるなか、一方で上記の如く複数回落札している業者が存在している。
これはいったい何を意味するのか?
この地区に詳しい事情通は
「ほかの自治体に比べ、指名競争入札の比率が高い!」
「指名業者を決める指名委員会が機能していない!」
「事前に価格情報が漏れているのではないか!」
「町の権力者にカネが渡っている可能性もある!」とも語っている。
何故、大刀洗町ではこのように誰が見てもわかるほど偏った入札が横行するようになったのか?
データミックス特捜班では、さらにその背景を明らかにしていきたい。
次回を乞うご期待下さい。
次回の話の前に「入札制度」について理解をして頂きたい。
【参考】
主な入札の種類と、そのメリット・デメリット
国や自治体が行う公共事業の入札については、大まかに以下の種類がある。
(1)資格要件を満たす者のうち、競争の参加申込みを行った者で競争を行わせる
「一般競争入札方式」
(2)発注者(国や自治体)が指名を行った特定多数の者で競争を行わせる
「指名競争入札」
(3)競争の方法によらないで、発注者(県や自治体)が任意に特定した者を選定して、
その者と契約する「随意契約方式」
<一般競争入札>
(メリット)
発注者(県や自治体)の裁量の余地が少ないため、高い客観性を確保できる。
第三者による監視が容易であるため、高い透明性を確保できる。
入札に参加する可能性のある潜在的な競争参加者の数が多く、高い競争性を確保できる。
(デメリット)
発注者の発注体制によっては、契約担当者の事務上の負担が大きく、経費の増嵩をきたす点に留意が必要。
競争参加資格の設定等の運用次第では、不良・不適格業者が参加する可能性が大きくなる。
<指名競争入札>
(メリット)
一般競争入札と比べて、契約担当者の事務上の負担や経費の軽減を図ることができる。
信頼できる建設業者の選定、入札・契約や工事監督に係る事務の簡素化、受注の偏りの排除、良質な施工に対するインセンティブの付与を行うことができる。
(デメリット)指名される者が固定化されやすく、公平性の確保に支障を来す可能性がある。談合が容易であるとの指摘がある。
指名基準の公表等を通じて、透明性・客観性、競争性を向上させ、発注者の恣意性を排除する必要がある。
<随意契約方式>
(メリット)
契約担当者の事務上の負担を軽減し、事務の効率化が期待できる。一般競争入札・指名競争入札よりも手続期間を短縮できる。
(デメリット)
発注者と特定の業者との間に発生する特殊な関係をもって、単純に活用される可能性や、適正な価格によって行われるべき契約が
ややもすれば不適正な価格によって行われる可能性がある。
契約事務の公正性を保持し、経済性の確保を図る観点から、発注工事ごとに技術の特殊性、経済合理性、
緊急性等を客観的・総合的に判断し、慎重に適用を判断する必要がある。
データミックス特捜班
私も不正を無くしたい1人です、でも敵の牙城を崩すのは簡単ではありませんでした。敵を倒す前に味方を立ち上がらせる事に苦労して皆さんの関心の無さが更に追い討ちをかけます。世の中の無関心さが最大の敵かもしれないと思いました。私にも少ない仲間がいましたが話しをする内に行き詰まり心が折れて終わりました。