日清、売り上げも「まんぷく」 3月期連結決算、朝ドラ効果で4509億円 過去最高を更新
- 企業・経済
- 2019年5月11日
日清食品ホールディングス(HD)が9日発表した2019年3月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前期比2.3%増の4509億円だった。会計基準の変更で単純比較はできないが、過去最高を更新したという。
創業者夫妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」の放映効果で、チキンラーメンやカップヌードルなどが過去最高の売り上げを達成した。明星食品やチルド・冷凍食品部門などの国内・海外事業も売り上げが伸長した。
営業利益は17.6%減の289億円、最終利益が33.6%減の193億円。減益は米国とブラジルの子会社で固定資産などの評価を見直し、減損損失を計上したことが響いた。
まんぷく効果は4月も続き「例年に比べ(年度始まりの)立ち上がりは悪くない」(横山之雄取締役)が、カップヌードルは需要急増に対応できずに一部商品は休売、新元号記念商品もフレーバーを絞った。レギュラー品の安定供給に向け、10連休に工場を稼働するなど対処を続けているという。
20年3月期の業績見通しは、売上収益が3.1%増の4650億円、最終利益が34.3%増の260億円の増収増益を見込む。
一言コメント
宣伝なき宣伝効果だ。
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