金正男氏殺害のベトナム人女性、出所で「とても幸せ」
- 国際
- 2019年5月4日
【シンガポール=森浩】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年2月にマレーシアの空港で殺害された事件で、実行犯として禁錮3年4月の有罪判決を受けて収監されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン受刑者(30)が3日、首都クアラルンプール近郊の刑務所から出所した。
出所後、フオン元受刑者は弁護士を通じて「とても幸せだ。ベトナム、マレーシア両政府に感謝する」とする声明を発表した。
フオン元受刑者は、猛毒の神経剤VXを正男氏の顔に塗りつけて殺害したとして、殺人罪でインドネシア国籍の女性、シティ・アイシャさん(27)=3月11日釈放=とともに起訴された。一貫して「テレビ番組の撮影だと思った」などと起訴内容を否認した。
検察当局は4月1日、フオン元受刑者の起訴罪名を罪状の軽い傷害に変更。裁判所は同日、有罪判決を言い渡した。フオン元受刑者の勾留中の態度が良好だったため刑期が短縮され、約1カ月での出所となった。
一言コメント
あとは真相解明と主犯格の逮捕だ。
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