天皇陛下、初日から多数のご公務 即位儀式のご裁可も
- 政治・経済
- 2019年5月2日
1日に即位した天皇陛下は同日、皇位継承に伴う「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」以外にも複数の国事行為を行ったほか、各種行事にも臨まれた。同日だけでお住まいの赤坂御所(東宮御所から改称)と皇居を2往復するなど「令和」に改元された当日から、天皇として本格的なご活動が始まった。
陛下は午前10時前、赤坂御所から皇居へご到着。宮殿で、剣璽等承継の儀などを国事行為として行うことを閣議決定した政府からの文書を確認し「裁可」をされた。これがご即位後、初の国事行為となった。
続いて、宮殿で行われた剣璽等承継の儀にご臨席。皇位継承の証しである「三種の神器」は法律上、即位した1日午前0時で陛下に引き継がれたが、正式に継承されたことを示す重要儀式の一つだ。えんび服に最高位の勲章をつけた陛下は厳粛な面持ちで臨まれた。
皇后さまも出席された国事行為「即位後朝見の儀」の後、陛下はご自身の側近のトップを務める小田野展丈(おだの・のぶたけ)侍従長と、上皇さまを支える河相周夫(かわい・ちかお)上皇侍従長の認証官任命式にご臨席。その後、三種の神器のうちの剣と璽(勾玉=まがたま)とともに、いったんお住まいの赤坂御所へ戻られた。
午後3時ごろ、天皇、皇后両陛下は再び皇居を訪れ、吹上仙洞(ふきあげせんとう)御所(御所から改称)にお住まいの上皇ご夫妻にあいさつをされた。即位後、両陛下が上皇ご夫妻に会われる最初の機会となった。
午後3時半過ぎには宮殿で皇族方から祝賀を受けられた。皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となった秋篠宮さまが「天皇陛下におかれましては、このたび、ご即位なされましたことを心よりお喜び申し上げます」と述べられると、陛下は「どうもありがとう」とにこやかに応じられた。
元皇族やご親族、両陛下の長女である敬宮(としのみや)愛子さまと秋篠宮ご夫妻の長男である悠仁さまの未成年皇族、宮内庁幹部らからも祝賀をお受けに。午後5時過ぎに皇居をあとにし、赤坂御所に戻ってからも、そばで支える侍従職職員らから愛子さまとともにお祝いを受けられるなど、一連の行事は夕方まで続いた。
一言コメント
皇室は10連休どころじゃないね。
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