ゴーン被告再逮捕 東京地検特捜部 オマーン資金流用疑い
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が、オマーンの販売代理店側に日産資金を不正に支出し、一部を流用した疑いがあるとして、東京地検特捜部は4日、同法違反(特別背任)容疑でゴーン被告を再逮捕した。昨年11月19日以降、逮捕は4回目。ゴーン容疑者は3月6日に108日間の勾留を経て保釈されたばかりだが、再び勾留された。
関係者によると、日産の最高経営責任者(CEO)だったゴーン容疑者は平成24年以降、日産子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)を通じ、オマーンの販売代理店、スハイル・バハワン自動車(SBA)に、自身が直轄する「CEOリザーブ」という予備費から毎年数億円ずつ、計約35億円を支出していた。SBAオーナーのスハイル・バハワン氏は、ゴーン容疑者の友人で、資金は、インセンティブ(報奨金)に偽装して支出させた疑いがある。
SBAの経理担当幹部もゴーン容疑者と親しく、27年頃、レバノンにグッド・フェイス・インベストメンツ(GFI)という投資会社を設立し、代表に就任。GFIには経理担当幹部の個人口座から計数十億円が送金されており、このうち約9億円が、ゴーン容疑者の妻が代表を務める会社に移され、ゴーン容疑者が使っていた大型クルーザー(約16億円)の購入費に充てられた疑いがあるという。
GFIからは、ゴーン容疑者の息子がCEOを務める米国の投資会社側にも送金されていた疑いがある。
ゴーン容疑者は21年1月頃、バハワン氏から私的に約30億円を借り入れ、既に全額が返済されたといい、約35億円が借金返済に充てられた可能性もある。
ゴーン容疑者はこれまでの特捜部の調べに、「報奨金であり、正当な支出」などと主張している。
ゴーン容疑者は平成20年10月、私的投資で生じた約18億5千万円の評価損を日産に付け替えたほか、信用保証に協力したサウジアラビアの友人側に21~24年、約12億8400万円を入金させたとされる。
一言コメント
ゴーンさんかなり痩せたなあ。
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