1300年超え脚光「これほど人が来ることない」
- 政治・経済
- 2019年4月3日
万葉集ゆかりの福岡県太宰府市には、新元号発表から一夜明けた2日、多くの観光客らが訪れた。
出典の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」は天平2年(730年)、大宰府に赴任した大伴旅人(たびと)の邸宅で開かれた宴(うたげ)で詠まれたとされる。旅人の邸宅跡の可能性がある坂本八幡宮では、参拝客が境内にある旅人の歌碑に見入った。御田良知宮司(59)は「普段、これほど人が来ることはなく、こんな光景は初めて。1300年前に詠まれた歌が今になって再び光を浴びていることは本当に感慨深い」と喜んだ。
約6000本の梅の木がある太宰府天満宮にも、朝から「梅はまだ見られるのか」「旅人の歌碑を見たい」といった問い合わせが相次いだ。天満宮では今後、天皇即位30年を祝うちょうちんを飾る予定で、改元の祝賀行事も検討中という。
松大路信潔・権(ごん)禰宜(ねぎ)(43)は「新元号が、さまざまな文化の育まれた太宰府とゆかりがあるのは、とても光栄なことでうれしい。多くの参拝客の方とともに新しい御代(みよ)を祝いたい」と話している。
一言コメント
今年は大宰府が熱くなる!?
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