JR西、のぞみ台車亀裂把握できず=無意識の思い込み影響か-運輸安全委
新幹線「のぞみ」で2017年12月、台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、運輸安全委員会は28日、運行していたJR西日本側で重大事にはならないと無意識に思い込む心理的作用が影響し、早期把握できなかった可能性を指摘する報告書を公表した。
台車の亀裂は運行を引き継いだJR東海による点検で発見された。当時の車内乗客は約1000人に上り、運輸安全委は事故につながる恐れがあったとして、新幹線では初となる重大インシデントに当たると判断していた。
報告書によると、台車に亀裂が見つかったのは博多発東京行きののぞみ34号。走行中に異音や異臭が確認されていたが、乗車したJR西の車両保守担当社員は運用指令員から「走行に支障あるか」と問いかけられ、「そこまではいかないと思う」と返答。指令員も「走行上問題ない感じで大丈夫か」などと運行継続が前提のような言い回しをする一方、車両の床下点検を求めなかった。
運輸安全委は運行継続の判断を相互に依存していたと判断。無意識に「大したことにならないだろう」「走行に支障がないだろう」と思い込んでいた可能性を指摘した。
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