総見とはまるで別人…稀勢の里「稽古8勝1敗」は本調子か?
- スポーツ
- 2019年1月11日
「窮鼠猫を噛む」なのか、それとも「蛇ににらまれた蛙」か――。
9日、二所ノ関一門の連合稽古で、横綱稀勢の里(32)が、先場所優勝して波に乗る貴景勝(22)を圧倒した。9番取って、横綱の8勝1敗。力強い取り口で、貴景勝得意のいなしも、ものともしなかった。
ある親方が言う。
「腰高になることもなく、身長差のある貴景勝(175センチ、稀勢の里は188センチ)と同じ高さで相撲を取っていた。貴景勝も力をセーブしていたわけではない。稀勢の里にやられているようでは貴景勝が心配? いやいや、今日の横綱相手では歯が立たなかったのも仕方ない。おそらく、マイペース調整が功を奏しているのではないか。稀勢の里は去年の初場所前、『原点回帰』を宣言し、高安と1日30番も40番も取っていた。が、年齢が年齢。本場所で疲れが出てしまい、ヘロヘロだった(1勝5敗9休)。その反省もあるでしょう」
本人は「圧力負けしないように」と話せば、元横綱の北の富士氏も「思ったよりいい」と、高評価だった。
とはいえ、ほんの2日前の横綱審議委員会による稽古総見では、サッパリだったのも事実。
3勝3敗という数字以上に内容が悪く、すぐに息が上がって横審の委員や親方衆を失望させたばかりだ。
昨年もそうだった。8場所連続休場明けの9月場所では10勝5敗と、久しぶりの本場所にしてはまずまずの数字。11月場所での完全復活が期待されていたものの、初日から4連敗で休場だ。
まるで当たらない天気予報のごとく、日によって“調子”がコロコロ変わる稀勢の里。さて、1月場所(13日初日)の天気は雨か晴れか……。
一言コメント
崖っぷちの底力を発揮してほしい。
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