噴火に伴う津波、「日本でも可能性」…現地調査
- 国際
- 2019年1月1日
インドネシアのスンダ海峡で22日に発生した火山噴火に伴う津波について、現地調査を行った東北大の今村文彦教授(津波工学)らが30日朝帰国し、読売新聞の取材に「津波は噴火に伴う山体崩壊が原因とみられ、日本でも発生する可能性がある。観測体制の強化が必要だ」と述べた。
今村教授はインドネシア海洋・水産省の依頼で、中央大の有川太郎教授(海岸工学)とともに28、29日の2日間、ジャワ島の被災地を調査。浸水跡などから、津波の高さは3~4メートルで、標高13メートル付近まで遡上(そじょう)した場所もあったとした。また、建物の損壊状況などから「短い周期で次々と押し寄せた今回の津波は、地震による津波より瞬間的な破壊力が強かった」と指摘した。
日本では、小笠原諸島の西之島で山体崩壊が生じると、父島に1メートルを超す津波が来る可能性を示すシミュレーション結果を、東京大地震研究所のチームが報告している。気象庁によると、こうした津波の影響を即座に予測する手法は未確立で、今村教授は「火山島の周囲に波浪計を置くなどして急激な潮位変化を捉え、迅速に情報発信することが重要だ」と話した。
一言コメント
他人事ではないということか?
コメントする