雪不足 困った スキー場が開けません 3施設が23日のオープンを延期 地面見える部分も
- スポーツ
- 2018年11月22日
群馬県内のスキー場で最も早い今月23日の営業開始を予定していた「鹿沢スノーエリア」(嬬恋村)と「たんばらスキーパーク」(沼田市)、「丸沼高原スキー場」(片品村)は21日までに、オープン延期を決めた。冷え込みが鈍く、ゲレンデの雪が不足しているため。初滑りを心待ちにするスキーヤーから問い合わせの電話が相次いでいる施設もあり、従業員は「なんとか気温が下がってほしい」と今後の天気に気をもんでいる。
鹿沢スノーエリアは夜間に人工降雪機計18台を稼働させ、現在の積雪は多い場所で40~50センチ。ただ、日当たりの良い場所では日中に雪が解けてしまい、地面が見えている部分もある。運営する五輪観光の市川保会長は「降雪作業を進めて、なんとか3連休最終日の25日にはオープンさせたい」と話す。3年前にも雪不足でオープンを遅らせたことがあり、「近年は雪不足が頻繁に起こる。安心してオープンの時季を迎えられない」と温暖化の傾向に懸念を示した。
スキーシーズン中の無事故を祈る安全祈願祭を21日に開いたたんばらスキーパークは「今週末に冷え込みが予想されており、人工降雪機などで準備を進めたい」とする。オープンは今後の天候にもよるが、早くても27日ごろになる見通しだという。
丸沼高原スキー場も開業日は未定だ。「20日夜から冷え込んできた。コンディションが整い次第、一日でも早くオープンさせたい」としている。
前橋地方気象台によると、20日までの11月の県北部の平均気温は、平年よりみなかみで2.2度、嬬恋村田代で1.2度高い。ただ、23日からの3連休では、最低気温がみなかみで0度近くまで冷え込む見込みで、標高の高いスキー場周辺ではさらに気温が低くなることが予想されるという。
気象庁が21日発表した関東甲信地方の3カ月予報では、北からの寒気の影響を受けにくいため気温は平年並みか平年より高く、降水量はほぼ平年並みの見通しとなっている。
一言コメント
スキーファンにとっては残念な話だ。
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