2016年4月の熊本地震後初となる熊本市長選が18日投開票され、無所属で現職の大西一史氏(50)=自民、公明推薦=が、無所属で元市議の新顔、重松孝文氏(71)=共産推薦=を破り、2期目の当選を果たした。投票率は31・38%(前回40・32%)で過去最低。

大西氏は連合熊本からの推薦のほか、農業や建設業などの業界団体からも支援を得て、選挙戦を優位に進めた。熊本地震からの復興や被災者の生活再建に加え、「経済が前に進むためのエンジンが必要」として中心市街地の再開発推進を訴えた。

重松氏は地震による一部損壊世帯の支援と、被災者向けの医療費減免の復活などを公約に掲げ、「大型開発より被災者への支援充実が必要」と訴えたが、及ばなかった。