北の漂流船、最多更新か=既に89件、北海道で急増―海保
- 政治・経済
- 2018年11月13日
海上保安庁は12日、日本海沿岸で確認された北朝鮮籍とみられる木造の漂流船が9日正午時点で今年は計89件に上り、昨年1年間の104件を上回る過去最多ペースとなっていると明らかにした。
第1管区海上保安本部によると、北海道の日本海側で漂流したり、漂着したりしたケースが急増しており、35件と昨年1年間の6件を大幅に上回っている。特に11月に入ってからが多く、9日正午時点で23件が確認されている。
原因として、昨年と比べて漁業海域を北に広げた可能性が浮上している。水産庁は「北朝鮮からとみられる船が昨年より北上しているのは把握している。確認できていないが、漁船ならば魚がいるところを目指して移動する」と話す。
海保は2013年から、日本海沿岸を漂流、漂着する北朝鮮籍とみられる船の件数や確認された遺体の人数を集計。昨年は漂着した木造船などから計35人の遺体が見つかっており、今年も既に12人の遺体が確認された。
水産庁は「これから冬になると、日本海では北西の風が吹く。沿岸を漂流、漂着する船はさらに増えるかもしれない」とみている。
一言コメント
海上保安庁も苦労が絶えない。
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