安倍晋三首相は28日、インドのモディ首相を山梨県鳴沢村の自身の別荘に招き、夕食会を開いた。安倍首相が外国要人を別荘に招くのは初めてで、自身が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」での連携強化に向け、親密さをアピールした。

両首相はこれに先立ち、同県山中湖村のホテルで昼食会を開き、朝鮮半島の非核化に向けた協力で一致。その後、同県忍野村の産業用ロボットメーカー「ファナック」の工場を視察した。正式な首脳会談は29日に首相官邸で行い、安全保障分野での連携強化や経済協力の拡大などを協議する。

両国の首脳は2005年から相互訪問を続けている。昨年9月には安倍首相がモディ氏の出身地・グジャラート州を訪れており、今回はその返礼だ。

外国首脳を別荘に招待する「別荘外交」は、1983年に中曽根康弘首相(当時)がレーガン米大統領(同)を東京都内の「日の出山荘」に招いた例がある。