福岡知事、宿泊税導入へ検討加速 有識者会議の開催前倒し
- 政治・経済
- 2018年10月20日
福岡県の小川洋知事は19日の記者会見で、導入をめぐり福岡市と綱引きが続く「宿泊税」について「観光振興財源の有力な選択肢だ。導入を念頭に制度設計まで議論を深めてもらいたい」と述べ、有識者会議での検討を急ぐ考えを示した。
次の有識者会議は、11月上旬を予定していたが、早ければ今月中にも開く。制度の具体化を急ぎ、導入議論が先行する福岡市に追いつきたいとの狙いがある。
小川氏は「建設的な解決を図りたい。向こう(市)にもそういう気持ちを持ってもらいたい」とし、同市の高島宗一郎市長との直接会談の必要性を重ねて強調した。会談時期については「適切なタイミングで」と述べるにとどめた。
宿泊税問題で小川氏は「解決に向けて職を賭す、政治生命をかける」などと、県議会で発言した。この日の記者会見で産経新聞の記者が、「大阪都構想」実現を目指して府知事を辞め、大阪市長選に出馬・当選した橋下徹氏を引き合いに、福岡市長選へのくら替え出馬の可能性を尋ねたところ、小川氏は「突拍子もない話」と述べた。
宿泊税をめぐる小川氏の姿勢に、自民党福岡県議団は不満を抱く。来春の知事選に向けて、「知事の覚悟を示してもらいたい」との声も強い。
一言コメント
モメてもいいことないと思う。
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