孫を装って電話し、金をだまし取ろうとしたとして、警視庁綾瀬署は詐欺未遂の疑いで、東京都渋谷区恵比寿、自称建築業、日比野靖宗容疑者(35)を現行犯逮捕した。

同署によると、日比野容疑者は詐欺グループの現金受け取り役の「受け子」で、1日に交通費込みで3万円の報酬を得ていたという。「(報酬)金額に魅力を感じた」と供述し、容疑を認めている。

逮捕容疑は今月10日、東京都足立区の男性(84)の家に孫を装って電話して「会社の重要な書類がない。弁償しなければならない」などと嘘をいい、200万円をだまし取ろうとしたとしている。

男性から200万円の預金引き出しの依頼を受けた金融機関が詐欺の疑いがあるとみて同署に連絡。同日午後、男性の家まで現金を受け取りにきた日比野容疑者を署員が取り押さえた。