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<小学校>体操着 なぜ真冬に半袖短パンなのか


首都圏でも大雪に見舞われ、厳しい冷え込みが続いた今冬。東京都内の小学校では体育の授業の服装を、冬でも夏と同じ半袖、半ズボンとするところが多いが、今シーズンのような寒い冬でも一律の薄着が必要だったのか。親や子どもたちからは疑問の声も上がっている。【谷本仁美】

文京区内の公立小に通う小6男児の母親(50)は、体育の時間に真冬でも半袖、半ズボンとされていることに疑問を感じてきた。さらに今冬は、厳しい冷え込みの日もあったにもかかわらず、半袖の下に肌着を身につけるのもだめ、との指導を受け、さらに疑問が膨らんだ。

「体感温度は一人一人違う。個人の判断で自由にさせてくれればいいのに」

世田谷区の小学4年の女児(10)は「今季一番の冷え込み」とされた日、耐えられず「半袖の体操服の上に、トレーナーを着させてほしい」と担任の教諭に訴えた。女児の通う学校では、トレーナーの着用を認めるかどうかは担任の判断に委ねている。女児の必死の訴えにもかかわらず、結局、担任は認めなかった。

そもそも冬の体育の服装について指針や取り決めがあるのか。都教育委員会に確認すると、冬も半袖、半ズボンに、と推奨しているわけではないという。その上で、薄着の利点に「動きやすい」ことをあげる。文部科学省も国としての基準はなく、各教育現場の判断だと説明する。

大手制服メーカーの菅公学生服(岡山市)が、「小学校の冬の体育」をテーマに、小学生の子どもがいる全国の保護者600人を対象に調査(2015年)したところ、体操服にジャージー(長袖、長ズボン)上下があるのは全体の3割未満と少数派だった。ジャージーの必要性については「あったほうがいい」「どちらかと言えばあったほうがいい」を合わせると約6割に上った。「ジャージーがなくて困っていること」では「冬はないと寒い」とする回答が最も多かった。

では真冬に無理にでも薄着にする効果はあるのか。国立成育医療研究センター(世田谷区)の森臨太郎・政策科学研究部長に尋ねると、薄着の方が健康上良いとする検証結果はなく「健康に良いのかどうかはわからない」との答え。ただ、一定レベルのストレスがないと心身が鍛えられないため「無理しない範囲で薄着で過ごすことは理にかなってはいると思う」という。

一方、一律の「半袖・半ズボン」ルールに異議を唱え、行動を起こした父親もいる。

認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹代表理事は、都内の小学校に通う小1の長女から、学校の持久走大会では半袖、半ズボンの体操着で走らなければならないと聞き、病弱な子や障害のある子も一律の服装とされていることに疑問を持った。

話を聞いたその日に学校に電話した。駒崎さんが「なぜ半袖、半ズボン強制なのか」と聞くと、電話を受けた教諭は「なぜ、ということはないが、いつも体育は体操着になっている」と返答。「外は氷点下4度でインフルエンザも流行している。それでもなお教育的効果があるという判断なのか」などとやりとりし、その日は「明日の朝、校長に相談して折り返す」ことで終わった。翌朝、校長から電話があり、大会でのトレーナー着用を認めるとの回答があった。

一連の経緯を先月、ブログにつづったところ、たくさんの反響があった。「特に問題とも思っていなかった」という声も多かったという。駒崎さんは「学校も保護者も、一律に薄着にすることを『そういうものだ』と受け止めてきたことで、自分たちで判断できなくなっているのではないか」と指摘。「保護者の側も学校側に対話で気付きを促す必要があるのでは」と訴える。決まりごとだからで済ませず、無理がないかどうか、親子で考えてみるのも良さそうだ。

 

毎日新聞

 

 

 

一言コメント
ブルマだった時代よりあたたかそうだが・・


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