酒に酔った状態で車を運転したとして、群馬県警は前橋東署地域課の巡査長、櫃間(ひつま)功次郎容疑者(56)=前橋市大友町3丁目=を道路交通法違反(酒酔い運転)の疑いで逮捕し、5日発表した。「酒に酔って車を運転したことは間違いない」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は4日午後3時40分ごろ、同市元総社町2丁目の市道で酒に酔った状態で乗用車を運転したというもの。

発表によると、櫃間容疑者は酒を飲んだ後に車を運転し、自宅から350メートルほどの十字路交差点で、幅3・8メートルの市道に左折する際、曲がりきれずに左前方の角の標識にぶつかった。バックして切り返し、市道に入ると、近くの左側の電柱に衝突。道沿いのドラッグストアの駐車場に入っていったん止まると、すぐにバックして車道を突っ切り、住宅の塀に衝突した。その後、少し動いて市道上に停車したという。

櫃間容疑者を含め、けが人はなく、車は前後と左側が破損していた。

約20分後、通行人の男性が「車の中で人がぐったりしている」と通報した。櫃間容疑者の意識がもうろうとしていたため、市内の病院へ救急搬送された。

県警によると、櫃間容疑者は、飲酒習慣について過去に投薬治療をしていたといい、現在も医師の指導を受けていた。この日は当直勤務明けで非番だった。櫃間容疑者は「自宅で飲んだ。買い物に行く途中だった」と話しているという。