北核実験 中国・国境周辺の住民ら避難、外壁に亀裂「過去より激しい揺れ」
- 国際
- 2017年9月4日
【北京=西見由章】北朝鮮が核実験を行った3日、核実験場のある咸鏡北道と接する中国吉林省延辺朝鮮族自治州では広範囲にわたって揺れが発生し、住民らが建物の外に避難した。
北朝鮮・豊渓里の実験場から約200キロ離れた同州延吉に住む男性会社員(30)は産経新聞の電話取材に「自室にいたが、30秒近く揺れを感じた」と話した。「みな建物の外に飛び出した。慌てて服を着ないまま逃げてきた子供もいた」といい、「過去の(北朝鮮による核実験で起きた)揺れよりも激しかった」と強調した。
同州琿春の男性(38)も「家が揺れた。国境近くはもっと強く揺れたはずだ」と指摘。同州竜井では建物の外壁に亀裂が入る被害が出たという。
中国のインターネット上では、吉林省のほか隣接する遼寧省でも揺れを感じたとの書き込みが相次いだ。「すぐに建物から飛び出した。祖国は庶民の平穏な生活を守ってくれるのか」と当局への不信感をにじませた声のほか、「核汚染」を懸念する意見も。「金家を滅ぼせ」「野放しにするのは一種の犯罪だ」と北朝鮮への強硬な対応を求めるユーザーも目立った。
中国環境保護省は3日、北朝鮮との国境地帯で放射線量を監視する緊急措置をとったと発表した。
一言コメント
各国はどういった措置を取るのか、防衛省は「お手上げ」と公言しているが、、、
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