埼玉県警が特殊詐欺アジト初摘発、名簿押収
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年7月1日
県警捜査2課などと群馬、山梨両県警は30日、特殊詐欺グループの都内アジトなどを6月28、29日に家宅捜索し、詐欺の疑いで、東京都板橋区の無職、白倉章行容疑者(35)ら3人を逮捕・送検したと発表した。県警が6月から実施している特殊詐欺抑止緊急対策期間中で初のアジト摘発となる。アジトからは名簿や犯行マニュアルなどが押収されており、同課などが捜査を続けている。
逮捕・送検容疑は14日、福岡県北九州市の無職女性(83)宅に長男をかたって「バッグを落としたんよ」と電話をかけ、「払わないといけない保険があるんやけど、通帳を止めとるから1週間はお金を下ろすことができない」などと現金150万円をだまし取ったとしている。
同課によると、昨年10月にさいたま市のアジトを家宅捜索した際に逮捕した男と白倉容疑者に接点があるのを確認し、捜査していた。名簿には約2千人分の名前、住所、電話番号が記載されており、福岡県在住の人が多かった。マニュアルには、九州の方言で電話をかける方法などが記載されていたという。
同課は「対策期間中に際立った事件ができた。特殊詐欺抑止の流れに勢いをつけたい」とコメントしている。
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