「ドア開けたら火の海」=全焼アパート住人ら―北九州
- 政治・経済
- 2017年5月8日
「部屋のドアを開けたら火の海」「下着のまま飛び出した。頭には火の粉が降ってきた」。
北九州市小倉北区の火災で、全焼したアパート1階に住む建設作業員の男性(66)は命からがら逃げ出した様子を生々しく語った。
男性によると、自室でふと目を覚ますと天井の端あたりが炎で赤くなっていた。慌ててドアを開けると横の物置が激しく燃えており、そのまま何も取らず火の粉の降る中、廊下を駆け抜け玄関から外へ出た。病院には搬送されなかったが、頭頂部が赤く腫れ、痛むという。
アパートのすぐ裏の実家に帰省していた福岡市博多区の会社員女性(50)は「風が強く、火の粉がものすごい勢いで降ってきた。家族4人で逃げ、ご近所の知り会いに声を掛けるのが精いっぱいだった」と話した。
現場から約200メートル離れた家に住む無職男性(73)は「風で飛ばされた大きな火の粉が、隣の庭の木の上で燃え、わが家の屋根にも落ちた。ホースで懸命に水を掛けた」と話した。
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