収納代行悪用で詐欺が県内急増 被害400万円超
- 詐欺・悪徳商法
- 2017年11月4日
◆支払い番号伝えコンビニ決済指示
インターネットオークションなどの商品代金をコンビニで支払える「収納代行サービス」を悪用した新手の架空詐欺の被害が、岐阜県内で相次いでいる。昨年は被害がなかったが、今年は9月末時点で9件、被害額は約424万円に上っており、県警が注意を呼び掛けている。
県警生活安全総務課によると、詐欺グループは何らかの物品をオークションサイトに出品し、すぐに高額で落札。コンビニで決済するための支払い番号を入手する。併せて、偽のコンテンツ利用料を請求するメールなどで支払いを信じ込ませた被害者に入手した番号を伝え、コンビニで店員に伝えさせたり、端末を通じたりして支払わせている。
8月、「総合消費料金に関する訴訟最終告知」と記されたはがきが、各務原市の50代の女性宅に届いた。送り主は公的機関名で、女性が問い合わせ先に電話すると、職員をかたる男から「裁判取り下げ手続きの弁護士費用が必要」と言われた。女性は信じ込み、男の指示でコンビニへ行き、収納代行で現金10万円を支払った。その後も計210万円をだまし取られた。
収納代行を悪用した県内の詐欺被害は今年3月ごろから出始め、8月は3件、9月は2件発生、10月以降も被害が出ている。
同課によると、オークションの商品代として収納代行で支払わせる手口の詐欺は、高額だとしても店員は気付けず、コンビニで電子マネーを買わせる手口の詐欺と違い、不審に思ったとしても声を掛けづらいという。犯人が使うオークションのアカウントは偽名で、支払いを受け取る口座も不正入手しているケースが多く、犯人を突き止めることは容易ではない。
同課は「身に覚えのない電話やメール、はがきが届いたら、警察や『#9110』で必ず相談してほしい」としている。
一言コメント
収納代行サービスでも詐欺ができるのか・・。
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