強がり?初黒星で陥落のフルトン、井上尚弥の強さは“想定内”と強調「サプライズはなかった」
- スポーツ
- 2023年7月26日
「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)
前バンタム級世界4団体統一王者の挑戦者、井上尚弥(30)=大橋=が、2団体統一王者スティーブン・フルトン(29)=米国=に挑み、8回1分14秒TKO勝ち。井岡一翔に続く日本人史上2人目の4階級制覇を達成し、これで世界戦は20連勝の大台に乗せた。フルトンは22戦目で初黒星となった。
米プロレス団体のWWEで活躍する中邑真輔の入場曲で登場したフルトン。序盤は井上のスピードとパワーに圧倒され、防戦一方だったが、徐々に適応。敗戦直前の7回に井上に有効打を浴びせる場面もあるなど、盛り返していたが、最後は井上の猛打の前に沈んだ。
試合後は頭にフードをかぶって会見場に訪れ、「残念ながら負けはしたが、悪い気分にはなっていない。(井上は)グレートファイターで素晴らしい選手。彼が勝つべきだったのかもしれない。だから今日彼が勝利したのでしょう」と淡々と語った。
敗因については「彼が(試合まで)過ごしてきた時間がより良かったのでは。当たったジャブが見えなかった。パワーというよりもタイミングだったと思う」と振り返りつつも、井上の強さが想像以上だったかとの問いには「自分自身もそれほど彼がどんな動きをするか考えてこなかったわけではない。彼は強かったが、サプライズはなかった」と、あくまで“想定内”だったと強調した。
井上の負傷による延期も受け入れ、日本での王座戦を戦った前王者は「自分は相手テリトリーに来て試合をしに来たので、勝っても負けても自分がチャンピオンだと思っている。今回勝利を挙げられなかったが、私も大人なので、がっかりはしているが、たくさんの人の前で頭を抱えてがっかりすることはない」と最後まで“強がり”をのぞかせた。
デイリースポーツより転用
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