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松山通算４アンダー３差６位「１つ伸ばせて終われたのはよかった」

スポーツ
2021年4月10日

＜米男子ゴルフツアー：マスターズ＞◇第2日◇9日◇米ジョージア州・オーガスタ・ナショナルGC（7475ヤード、パー72）◇有観客開催

2位で出た日本人で唯一出場の松山英樹（29＝LEXUS）は、1イーグル、2バーディー、3ボギーの71で回り、通算4アンダー、140の6位で決勝ラウンド進出を決めた。順位こそ下げたが、通算7アンダーで首位のジャスティン・ローズ（英国）とは3打差と、スタート前よりも1打縮めた。

序盤はバーディーパットがカップに嫌われた。1番パー4は、8メートル余りのバーディーパットが30センチ左に切れた。続く2番パー5では、2メートルのバーディーパットがわずか10センチ届かず。すると5番パー4でボギーが先行。第3打のアプローチをミスして寄せられず、4メートルのパーパットを外した。第1ラウンドでイーグルを奪った8番パー5では、第2打を打ち損じてパー。嫌な流れに傾きかけたが、9番パー4で5メートルのパットを決め、この日最初のバーディーを奪った。スコアをスタート時と同じ、通算3アンダーに戻して折り返した。

後半は10番パー4でボギーをたたいたが、13番パー5でイーグルを奪った。グリーンの外、残り14ヤードからの第3打をパターで決めた。傾斜を上り、ピンに当ててカップに沈めると、わき起こった歓声と拍手に、やや控えめに右手を挙げて応じた。第1ラウンドの8番に続く、2日連続のイーグル奪取。驚いた表情でカップからボールを拾い上げた後、満面の笑みを見せるなど、豊かな表情に精神面の充実ぶりをうかがわせた。

さらに15番パー5も2オンに成功し、イーグルパットこそ決められなかったが楽々とバーディーを奪った。この時点で首位と2打差に迫ったが、直後の16番パー3をボギーとした。それでも最終18番パー4で、2メートルのパーパットを決めてピンチをしのぐと、右手でガッツポーズをつくった。

ホールアウト後は「なかなか思うようなプレーはできなかったけど、1つ伸ばせて終われたのはよかった」と、冷静に話した。順位こそ、出場10度目の今大会では、各ラウンド終了時で最高の2位だった第1ラウンドから後退することが決まったが、首位との差は縮まった。「いいプレーができればチャンスはあると思うので、明日（第3ラウンド）、いい位置で終われるように頑張りたい」と、日本人男子悲願のメジャー優勝への意欲を隠さなかった。

13番、イーグルを決め声援に応える松山（AP） © 日刊スポーツ新聞社 13番、イーグルを決め声援に応える松山（AP）