カリブ海セントビンセント島で火山噴火 40年ぶり、1万人超避難
- 国際
- 2021年4月10日
【AFP=時事】カリブ海(Caribbean Sea)の島国セントビンセント・グレナディーンのセントビンセント(Saint Vincent)島で9日、40年以上休止状態にあった火山が噴火した。空は噴煙で覆われ、1万6000人に避難命令が出された。
噴火したのは、同島北部にある同国最高峰のスフリエール(Soufriere)火山(標高1234メートル)。現地の緊急事態管理当局によると、高温の火山灰と煙は高さ6000メートルに到達。同島は南北の長さが約29キロあるが、火山灰は火山の反対側、南端にあるアーガイル国際空港(Argyle International Airport)まで到達した。
地元ニュースサイト「news784.com」は、火山灰が垂直に噴き上がり、球形に広がる様子を捉えた映像を掲載。負傷者は確認されていない。
スフリエール火山は1979年を最後に噴火していなかったが、数か月前から噴火の兆候がみられていた。過去最大の噴火は100年以上前の1902年に起き、1000人以上が死亡した。
ラルフ・ゴンザルベス(Ralph Gonsalves)首相は8日夜、火山付近の「レッドゾーン」に指定された地域に住む1万6000人に対し避難命令を発令。避難者の受け入れを準備している隣国アンティグア・バーブーダの当局者によると、1万2000〜1万5000人がすでにレッドゾーンから避難した。
AFPBB Newsより転用
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