1月の有効求人倍率は1.10倍 2カ月ぶりの上昇
- 政治・経済
- 2021年3月2日
厚生労働省が2日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0・05ポイント高い1・10倍だった。求人倍率は求職者1人あたり求人が何件あるかを示すもので、上昇は昨年11月以来、2カ月ぶり。
ただ、2度目の緊急事態宣言が出て仕事を探す人が減ったことが背景にあるとみられ、厚労省は「雇用情勢が回復したとは言えない」としている。実際、企業の雇用意欲を示すとされる新規求人数を産業別にみると、宿泊・飲食サービス業は前年同月比37・5%減で、前月よりも6・1ポイント悪化した。
また、総務省が2日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は2・9%で、前月より0・1ポイント低下した。完全失業者数は、前月より7万人減の203万人。2度目の緊急事態宣言などを受けて、休業者数は前月より42万人増の244万人となった。
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