自民・二階氏「ポスト安倍」を値踏み? 石破氏らと接近、岸田氏とは距離
- 政治・経済
- 2020年6月12日
自民党の会議に臨む二階俊博幹事長(手前)と石破茂元幹事長(手前から3人目)=11日午前、東京・永田町の同党本部
自民党の二階俊博幹事長は11日、石破茂元幹事長ら党内の「ポスト安倍」候補と、相次ぎ顔を合わせた。 安倍晋三首相の求心力低下がささやかれる中、「次」を見据えた動きとみられる。党内は実力者の動向に目を凝らしている。 二階氏は、党本部で開かれた議員連盟の会合で、石破氏と同席。政局的な発言はなかったものの、9月に予定される石破派パーティーで二階氏の講演が決まった直後だけに、両氏の接近を印象付けた。 石破氏はこの後の石破派会合で、8日にも二階氏と面会したことを紹介。「『政策集団としての役割をきちんと果たすんだ』と幹事長も言っていた。われわれは率先してその役割を果たしたい」と述べ、二階氏との良好な関係をアピールした。 二階氏はまた、下村博文選対委員長や稲田朋美幹事長代行を中心とする議連の会合にも参加。この議連は「ポスト安倍」レースをにらんだ動きと目されており、二階氏は「思い切って前進するように頑張ってください」とエールを送った。 新型コロナウイルス対策をめぐる不手際や、賭けマージャンによる黒川弘務前東京高検検事長の辞職などで、首相の政権基盤は揺らいでいる。二階氏としては、次の内閣改造・党役員人事や、その先の党総裁選に向け、「先手を打つ」(関係者)ことで存在感を高める思惑が透ける。 一方、首相の「意中の人」とされる岸田文雄政調会長に対し、二階氏は反りが合わないとされる。二階氏周辺は「世論調査で人気がない岸田氏を、二階氏は評価していない」と明かす。 岸田氏が主宰する「新国際秩序創造戦略本部」も11日、党本部で会合を開いたが、二階氏は出席しなかった。
一言コメント
ポスト安倍が動き出した!?
コメントする