加速世界一! 富士急ハイランド「ド・ドドンパ」、世界最大級ループは安全のため?
- 企業・経済
- 2017年7月7日
2016年10月から営業を休止していた富士急ハイランドのジェットコースター「ドドンパ」が、「ド・ドドンパ」として2017年7月15日(土)にリニューアルオープンします。
「ドドンパ」は2001(平成13)年12月に登場。スタートからわずか1.8秒で最高速度172km/hに到達するというその加速力は、現在でも世界一だそうです。しかし、「『もっと速さを極めたい』という想いから」、コースを変更することになったといいます。
これまでは、発射してすぐに最高速度に達したのち、途中にある高さ52mの「垂直タワー」を上昇し、そこからさらに落下するというコースでした。ところが、さらなる高速化に際し「垂直タワー」では発射時の爆発的な加速力を受け止めきれないことから、直径39.7mという「世界最大級のループ」で受け止める形に変更。その結果、スタートから「1.56秒で180km/h」までスピードを向上し、国内においては日本一のスピード、日本一の加速力、日本一のループ(直径)という、「3つの日本一」を備えたといいます。
「ド・ドドンパ」の発射方式はこれまでと同様、圧縮空気でライド(コースター)を一気に押し出す「エアーランチ方式」を踏襲しています。そのスピードは、「頭がライドに張り付いて横を向けないほど」だそうです。
そこから「遠心力で身体が真横に傾いた形で大きくターンする大カーブ」を経て、待ち受ける直径39.7mのループは、「天地逆さまの状態で、地上約49mの地点にあるループの頂上を通る瞬間速度は時速30kmまで下がり、『このまま止まってしまうのか!?』とドキドキしながら、ループを堪能いただけます」とのこと。発射地点とループの前にはトンネルもあり、暗闇から猛スピードで光のなかに飛び出す「『視覚の明暗』による異次元感覚」も体験できるといいます。
富士急ハイランドを運営する富士急行は、「じつは180km/hを出すのは『ドドンパ』でも可能だったのですが、垂直落下時の重力に乗客の体が耐えられない恐れがあることから、本来の性能を抑えていたのです。ループ化に加え、ライドも新造して軽量化し、1.56秒で180km/hというほかの追随を許さないスピードを実現しました」と話します。
約15億円を投資したという「ド・ドドンパ」は、全長も1189mから1244mに延びています。乗車定員は8人で、身長130cm以上、年齢10歳以上という乗車制限があります。料金は1000円で、フリーパスも利用可能です。
富士急行は「未知のスピード体験を味わえます。勇気のある方はぜひお越しください」と話します。
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