内村&白井がいなくても!体操日本、“2強”に迫った男子団体総合「銅」
- スポーツ
- 2019年10月10日
体操・世界選手権第6日(9日、ドイツ・シュツットガルト)男子団体総合決勝が行われ、日本(谷川翔、谷川航、萱和磨、神本雄也、橋本大輝)は、合計258・159点で2大会連続の銅メダルを獲得した。ロシアが合計261・726点で旧ソ連時代の1991年大会以来28年ぶりに王座を奪回。決勝は各チーム5人で種目ごとに演技した3人の得点合計で争われ、予選の得点を持ち越さない。8日の女子団体総合決勝で、米国が4種目合計172・330点で優勝した。5連覇は2001年大会のルーマニアに並ぶ最多記録。
新生・ニッポンが価値ある銅メダルだ。2015年大会以来の世界一はならなかったが、16年リオデジャネイロ五輪金メダルメンバーが不在の中、中盤まで首位に立つなどロシア、中国の2強に迫った。
全6種目で奮闘した萱は「(自身の)出来は言うことないくらい良かった。ただ、シンプルに負けた悔しさが大きい。もう一つ上がらないといけない」と満足しなかった。
照準を合わせてきた決勝。日本は序盤で流れを引き寄せた。スタートのあん馬で谷川兄弟の弟、翔(かける)がF難度の大技「ブスナリ」を決めるなど全員が14点台中盤と好発進。つり輪で神本が着地を止めて14・766点を出すと、跳馬では白井健三(23)=日体大大学院=以来の高校生代表となった橋本が鮮やかな「ロペス」で14・900点。前半の3種目で好演技が続いて首位に立ち、後半も一致団結して表彰台に上がった。
内村航平(30)=リンガーハット=や白井ら16年リオデジャネイロ五輪金メダルメンバーが全員代表落ち。経験不足もささやかれる中、実力と勢いでカバー。予選では谷川翔に大きなミスが出ながらもロシア、中国と大差はつかず、勝負できる手応えをつかんだことで自信も生まれた。
スーパー高校生の18歳、橋本(千葉・市船橋高)を筆頭に、最年長でも神本の25歳と若いチームは伸び盛り。橋本は「笑顔で終われなくて本当に悔しい。苦手を克服して東京五輪では1位になりたいという強い気持ちが芽生えた」と決意した。来夏に迫る東京五輪でリベンジする。
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五輪では金メダルも夢じゃない!?
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