CO2取引の投資持ちかけ詐欺容疑 福岡県警が6人逮捕 被害16億円か
- 詐欺・悪徳商法
- 2019年6月26日
二酸化炭素(CO2)排出権取引への投資を持ちかけ高齢者から現金をだまし取ったとして、福岡県警は25日、東京都新宿区の投資会社「ノレーヴ」社長、中島正義容疑者(47)=東京都中野区新井5=ら計6人を詐欺容疑で逮捕した。被害者は1府10県の302人と1宗教法人、被害総額は計約16億7000万円に上るとみられ、県警は組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)での立件も視野に全容解明を目指す。
他に逮捕されたのは、ノ社の福岡支店長、太田伸二容疑者(66)=福岡市早良区野芥6=らで、県警はいずれも認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、共謀して2015年6月下旬~18年6月中旬、山口県下関市の派遣社員女性(67)に「私の周りでもみんなもうかっています」などと偽って排出権取引を持ちかけ、8回に分けて計920万円をだまし取ったとしている。福岡県警によると、6人は「欧州市場で排出権を売買する」として出資を募っていたが実際には集めた金をノ社の経費に回していた。
被害者の過半数は60代以上で、内訳は福岡152人▽佐賀56人▽熊本32人――など、九州に集中している。県警は福岡支店を拠点に組織的な営業をしていたとみて捜査する。
一言コメント
しっかり捜査してもらいたい。
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