なぜ起こる?事故でもないのにクルマが進まない自然渋滞の理由とは
- 政治・経済
- 2019年5月5日
間もなくGWの10連休がスタートします。「この前代未聞の大型連休に、出かけないなんてもったいない!」と、いつもより遠くに旅行へ行く計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
そこで、気になるのが渋滞の状況。せっかくで出かける予定を立てたのに、高速道路でクルマが進まず断念。なんて経験をした方も多いと思います。
そんな、楽しい休日の予定を台無しにしてしまう渋滞ですが、今まで全然進まなかったのに、時突然フッと解消されて原因が分からないなんてことも多々。事故やアクシデントが起こったわけでもないのに、どこからともなく渋滞が発生し、いつの間にか解消される。この現象は、いったいなぜ起こるのでしょうか。
渋滞の定義は、一般道路 では 走行速度が20 km/h以下になった状態。そして高速道路では、 走行速度が40 km/h以下になった状態を示します。
そんな渋滞の主な原因は、交通量が道路の交通容量を超えることで発生する「交通集中渋滞」、工事規制に伴い発生する「工事渋滞」、交通事故が引きがねになる「事故渋滞」の3つに分類することができるのです。
そのなかで原因不明の渋滞に当たるのが「交通集中渋滞」です。いくら道路の交通量が交通容量を超えたからといって、出口がふさがれている訳ではありません。しかも、クルマは1車線1列に、規則正しく並んでいるので、多少の混雑はしたとしても動かないほどの渋滞になり得る理由がないのです。
高速道路を管理するNEXCO東日本によると、交通集中渋滞の主な発生場所は『上り坂及びサグ部』、『トンネル入口部』、『インターチェンジ合流部』、『料金所部』など、みんなが減速する場所となっています。
1台が減速すると、後に続く車両も次々にブレーキをかけるので、その減速の積み重ねが自然渋滞につながるのです。
では、余計な渋滞を起こさないために、高速道路利用者にできることはあるのでしょうか。
それは、「前方確認はもちろんですが、後続車にブレーキを踏ませないように視野を広く持った運転が大切です。」とのことで、NEXCO東日本ではこうした渋滞が発生しやすいポイントに、速度低下の抑制や渋滞ポイントを知らせる標識を設置し、渋滞を起こさないようにする「渋滞予防運転」を呼びかけているそうです。
そこで、「この先上り坂」や「速度低下に注意」などの標識を見かけたら、まずは自分より後方にいるクルマのブレーキが大きな渋滞を引き起こす原因となることを思い出してください。
そして、1人1人のドライバーがその事実を意識することで、渋滞に苦しめられることなく大型連休を楽しんで頂きたいと思います。
一言コメント
渋滞と行列はなるべく避けたいよね。
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