波乱続き「平成相場」に幕 30年間で8000円近く下落 終値2万2258円
- 企業・経済
- 2019年4月27日
平成で最後の営業日を迎えた26日の東京株式市場は、前日比48円85銭安の2万2258円73銭で取引を終えた。平成の30年余りの間に、7950円(26%)下落した。バブル景気のピークとその崩壊を経て「失われた20年」に突入し、いまだにデフレからの完全脱却を宣言できていない日本経済の苦しい状況を反映した形になった。
26日は10連休を前に利益を確定する売りが出たほか、外国為替相場が円高傾向で推移したことが、日本株を押し下げた。下げ幅は一時200円を超える場面もあった。
平成相場は波乱に満ちた内容だった。昭和時代最後の取引となった昭和64年1月6日の終値は3万209円54銭。日経平均はその年末に3万8915円の最高値をつけた後、下落局面に入る。金融機関の破綻などが続き、日本は失われた20年に突入する。
ITバブルや郵政民営化を掲げた「小泉劇場」が株価を押し上げる局面もあったが、リーマン・ショックがすべてを消し去り、平成21年10月には一時7000円を割り込み、バブル崩壊後最安値をつけた。
転機をもたらしたのは、第2次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」と日本銀行の「異次元の金融緩和」の発動だ。株式市場に多くの資金が流入し続け、昨年10月には27年ぶり高値となる2万4270円62銭をつけたが、足元は2万2000円前後を行ったり来たりしている。
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令和相場も荒れる!?
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