不振メドベ、母国の批判論に重鎮タラソワ氏が憤り「これまでの勝利が忘れ去られた」
- スポーツ
- 2018年11月27日
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フランス杯で4位に終わった平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)。初めて表彰台を逃したロシアの女王に対し、母国の皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏が温かいゲキを送っていたが、さらにタチアナ・タラソワ氏ら“恩師”がロシアで厳しい目に晒されている19歳を擁護している。
失意を味わった女王に対し、声を上げたのはロシアの重鎮タラソワ氏だった。ロシアメディア「sports.ru」によると、ファン・メディアとメドベージェワの関係について持論を語ったという。今季から母国のエテリ・トゥトベリーゼのもとを去ると批判的な声が寄せられたとメドベージェワが明かしていたことについて、タラソワ氏は憤りを見せている。
「私は自分でそれを読みました。身の毛がよだったわ。(人々は)ただ単に(メドベージェワに)襲いかかっているの、そう生物の肉に飛びつくように」と語った上で「人々はこれに関して何を知っている? なぜコーチの元を去ったりするか……彼女へ向けて攻撃がなされている」と情報を持っていない外野から心ない声が上がることに対して、批判的な意見を述べたという。
メドベージェワはこれまで多くの勝利を積み重ねてきたが、「これももちろん、全て忘れ去られた。私たちは誰も何も覚えていない。私たちは(物事を)覚えていない国民よ」と過去の実績を忘れたかのような批判的な世論に苦言。「彼女はそれくらいの年齢よ。長くスケートしたい人は敗北を経験しなければならない」と長いキャリアでは挫折も必要と説いたという。
また、別の記事では昨季までメドベージェワの振付を担当したダニイル・グレイヘンガウス氏は「みんなと同じように女子選手の演技を見ていた。ザギトワ、トゥクタミシェワ、サモドゥロワのファイナル進出おめでとう。そして、ジェーニャ・メドベージェワを応援したい。これからの大会での幸運を願います」と躍進した選手の祝福とともに元教え子を労っていたという。
よもやの苦戦を強いられているメドベージェワ。しかし、平昌五輪直後のシーズンで新たな環境に身を置き、歩み始めたばかり。かつての輝きを取り戻すべく、奮闘する女王を信じて復活を待つしかない。
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