横審、稀勢の里に「これ以上延命はない」初場所出場を厳命
- スポーツ
- 2018年11月26日
◆大相撲九州場所 千秋楽(25日・福岡国際センター)
右膝挫傷捻挫で九州場所5日目から休場し、進退問題に直面している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が25日、横綱審議委員会(横審)の委員から来年1月の初場所(13日初日・両国国技館)への出場を厳命された。
まさに“待ったなし”だ。横審は千秋楽で場所総見を実施。打ち出し後に取材に応じた岡本昭委員は厳しい言葉を並べた。「来場所出ないと、どうにもならへん。次はホンマのホンマ。これ以上延命はない」。今場所の内容だけではなく、昨年春場所の横綱昇進後の11場所中、皆勤がわずか2場所という点も問題視し「横綱になってから、一度もまともに取っていない。今でも批判があり、女々しいとも言われている」と辛口だった。
北村正任委員長はNHKテレビ中継の取材に「個人的には本人が頑張ると言っている以上、辞めろとは言わない」と引退勧告はしない意向を示しつつ「来場所頑張ってほしい」と初場所の出場を期待した。
初日の貴景勝戦で右膝を痛めた稀勢の里は部屋の千秋楽祝賀会に出席し、12月2日から始まる冬巡業について「前半は治療に専念して後半出られるように」と語った。初場所の出場について師匠・田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は「いい結果を出せるように慎重に」と回復次第では休場も視野に入れている様子。稀勢の里は祝賀会の壇上で「来場所元気な姿で戻って来られるように治療して稽古に専念したい」と初場所の出場に意欲を示したが、内容と結果を求める周囲の目は想像以上に厳しくなってきた。
一言コメント
いよいよ崖っぷちだ。
コメントする