<米国務長官訪朝>核実験場に「査察官」 正恩氏、招待意向
- 国際
- 2018年10月8日
◇米国務省「不可逆的な解体立証で、金氏が受け入れ」と発表
【ソウル渋江千春】ポンペオ米国務長官は7日、北朝鮮を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と平壌で会談した。同日中に韓国に移動して文在寅(ムン・ジェイン)大統領とも協議した。韓国の青瓦台(大統領府)によると、ポンペオ氏は金氏との会談で、2回目の米朝首脳会談をできる限り早期に開催することで一致。米国務省は7日、「金氏が北朝鮮北東部豊渓里(プンゲリ)にある地下核実験場の不可逆的な解体を立証するため、査察官を受け入れる」と表明した。北朝鮮は今年5月、同実験場の坑道などを爆破している。
また、米朝双方が実務交渉団を作り、北朝鮮の非核化▽次回の米朝首脳会談の日程--などについて速やかに協議することにしたという。交渉団の具体的な中身については明らかにされていない。
韓国大統領府によると、ポンペオ氏は金氏との間で、非核化措置や米国の立ち会い、米国が取る「相応の措置」に関する議論もしたという。ロイター通信によると、ポンペオ氏と金氏は約2時間会談したほか、昼食も共にした。
トランプ米大統領は7日、「シンガポールでの米朝首脳会談の合意に進展があった。近い将来、金氏と再会するのを楽しみにしている」とツイッターに投稿。ポンペオ氏も文氏との会談冒頭で「かなり生産的な対話ができ、さらなる一歩を踏み出した。皆にとって良い結果だと思う」と評価した。
ポンペオ氏は5日の段階で、同行記者団に対し、2回目の米朝首脳会談の日程や場所について「まだ決まっていないが、(決まることを)望んでいる。確認しなければならないことがある」と期待感を示していた。
ポンペオ氏の訪朝は、今年7月以来約3カ月ぶりで、中央情報局(CIA)長官時代も含めて4回目。
一言コメント
まだまだ油断は禁物だ。
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