ライザップ東証1部上場へ 札証の取引激減は必至
- 企業・経済
- 2018年8月29日
財務体制整備、数年内に
札幌証券取引所上場のフィットネスクラブ運営、「RIZAP(ライザップ)グループ」(東京)は28日、東京証券取引所1部への上場を目指す方針を明らかにした。目標時期は示していないが、数年以内に実施するとみられる。本業が好調な上、積極的な企業の合併・買収(M&A)で、売上高が5年前の8倍に膨らんでおり、東証1部上場を機に経営基盤をより強固にし、資金調達力や信用力を高める。札証上場を維持するかは未定だが、札証は売買の9割超を同社株が占めており、取引の激減は必至だ。
同社は2006年に札証の新興企業向け市場「アンビシャス」に上場。グループ会社は娯楽施設運営や衣料品販売など81社に上る。東証上場に向けて、同社は「事業拡大とともにグループの管理体制も強化し、利益を生み出す体質をつくりたい」(グループ管理本部)としている。6月に元カルビー会長兼最高経営責任者(CEO)の松本晃氏を最高執行責任者(COO)として招き、グループ各社の情報公開や財務の体制整備を急いでいる。
同社が当初の上場先に札証を選んだのは、前身の健康コーポレーションが扱う豆乳クッキーの原料を道内企業から仕入れていたのが縁。札証では15~17年度に、売買代金の9割超をライザップ株が占め、東証に移れば打撃は大きい。
一言コメント
札証上場ということを知らなかった。
コメントする