「月での実験」 アイデア競うコンテスト インド
- 国際
- 2017年3月16日
ことし月面探査に挑戦するインドの研究者のチームが、世界の若者たちを対象に、月での実験のアイデアを競うコンテストを開き、2位までに入ったチームが月で実験を行う権利を獲得しました。
インドの研究者で作る「チームインダス」は、ことし12月、月着陸船をロケットで打ち上げ、日本の民間のチーム「HAKUTO」とともに探査車を送り込んで月面探査に挑みます。
コンテストは、「チームインダス」が将来の研究者の育成につなげようと、25歳以下の若者を対象に開き、15日までの3日間、インド南部のベンガルールで、事前の選考を勝ち抜いた15のチームが最終審査に臨み、月で行う実験のアイデアを競いました。
審査で2位までに入ったチームは、月で実験を行う権利が得られるとあって、各チームのメンバーは重さ250グラム以下にするなどとした条件の下で開発した実験装置を前に、月で光合成をしたり、ビールを醸造したりするなどといったアイデアを披露しました。
審査の結果、月で細菌が放射線をどの程度遮るかを実験することを提案したイタリアのチームが優勝しました。
チームのメンバーは、「月での実験に参加できるなんて夢のようです。将来は他の惑星での実験にも挑戦したい」と話していました。
2位はインドのチームで、イタリアとインドのチームの実験装置は、ことし「HAKUTO」の探査車とともに月に送り込まれ、実際に実験が行われるということです。
NHK
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