結婚25年、共に支え合い=来年新天皇、皇后に―皇太子ご夫妻銀婚式
- 政治・経済
- 2018年6月9日
9日に結婚25周年を迎えた皇太子ご夫妻は、雅子さまの療養生活などさまざまな出来事に見舞われながら、共に支え合って務めを果たされてきた。
側近らは「とても仲が良いご夫婦」と口をそろえる。来年新天皇、皇后となるご夫妻にとり、長女愛子さま(16)の成長も大きな支えになっている。
ご夫妻は1986年10月、東宮御所で行われたスペインのエレナ王女の来日歓迎レセプションの場で初めて出会った。雅子さまは87年4月に外務省に入省。一時顔を合わせる機会がなかったが、92年8月に約5年ぶりに再会。宮内庁鴨場でのデートなどを経て、93年1月の皇室会議で婚約が内定した。
雅子さまは記者会見で、皇太子さまの「僕が一生全力でお守りしますから」という言葉に心を動かされたと話した。「結婚の儀」の後のパレードでは、沿道で19万人が祝福した。
94年11月、結婚後初の外国訪問としてご夫妻でサウジアラビアなど中東4カ国を訪問。95年1月にはクウェートなど中東3カ国を訪れたが、出発3日前に阪神大震災が発生。日程を短縮して帰国し、同年2、3月と被災地に2度足を運んだ。
雅子さまは皇太子妃としての公務に追われる一方、「お世継ぎ」の重圧にも悩まされた。2001年12月に愛子さまが誕生。02年12月にはニュージーランドとオーストラリアを訪問したが、公務と子育ての両立が負担となり、03年12月に帯状疱疹(ほうしん)を発症し入院した。
これを機に長期療養入りし、適応障害の治療は今も続く。04年5月には皇太子さまが「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあったことも事実」と記者会見で発言し、波紋を呼んだ。
雅子さまの療養入り後は、皇太子さまが単独で公務に臨むことが多かったが、13年4月にご夫妻でオランダの国王即位式に出席。雅子さまにとって10年4カ月ぶりの海外公務は、「自信につながる大きな機会になった」(東宮職医師団)とされ、15年は7月にトンガを訪れ、秋の園遊会にも12年ぶりに出席した。
「社会的に弱い立場にある人々に心を寄せている」(側近)というご夫妻は東日本大震災後、繰り返し被災地を訪れた。17年11月には宮城県の被災地に足を運び、震災後の東北3県訪問はこれで3巡となった。
新天皇、皇后となる来年5月が刻一刻と近づく中、皇太子さまはジョギング、雅子さまは赤坂御用地内の散策などで健康維持に務める。即位後は、天皇、皇后両陛下が現在住む皇居・御所の改修が終わり次第、ご一家で転居する。
一言コメント
おめでとうございます。
来年は新たな年になりますが、末長くお幸せに。
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