福岡の”超一等地”に「リッツ・カールトン」 積水・西鉄連合に再開発の交渉権 高級ホテル不足を重視
- 企業・経済
- 2018年3月28日
福岡市都心部にある大名小跡地(中央区、約1・2ヘクタール)の再開発を担う民間事業者を公募していた福岡市は27日、積水ハウス(大阪市)や西日本鉄道(福岡市)などでつくる企業グループを優先交渉権者に選ぶ方針を固めた。同グループは、大名小跡地の建物の高さ上限が国家戦略特区の規制緩和で約115メートル(26階建て相当)まで認められたことを踏まえ、外資系の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」を核とした複合ビルを開業させる計画を市側に提案していた。
大名小跡地は「天神西通り」に近接する都心部の超一等地で、市は再開発事業・天神ビッグバンの中核と位置付け、昨年10月から民間事業者の公募手続きを開始。積水ハウスと西鉄などに加え、福岡地所とJR九州をそれぞれ中核とする計三つの企業グループが手を挙げていた。
このうち、積水ハウスと西鉄などの企業グループは市に対し、ホテルやオフィス、マンションなど複合用途の高層ビルを軸とする再開発計画を提案。ホテルは、米マリオット・インターナショナルが展開する最高級ブランド「ザ・リッツ・カールトン」の誘致を盛り込んでいた。
大名小跡地の敷地は市が引き続き所有し、50~70年間にわたり貸し付けることになっており、選定された民間事業者は年間5億円以上の借地料を市に支払う。
借地料の価格も含めた3グループの提案内容は、大学教授や市幹部が委員を務める市の評価委員会が審査を行ってきた。その結果、高級ホテルの不足が福岡市の課題となっていることも重視し、世界的に知名度の高いホテルの進出を前面に打ち出した積水・西鉄連合の提案を高く評価したとみられる。
敷地内には、公募条件で必須機能とされた地域行事や災害時の避難場所として使える広場や、公民館が設置されるほか、旧校舎内に開設している市の創業支援施設「福岡グロースネクスト」も約10年間は継続される。
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どうなるのか楽しみだ。
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