退職5日前「13年前に手錠なくした」 元警視「昇任できなくなると思い…」 兵庫県警が処分
今春退職した兵庫県警の元警視(60)が約13年前に手錠と鍵を紛失したのに、退職5日前まで県警に報告せず隠していたことが25日、神戸新聞社の情報公開請求で分かった。元警視は紛失当時、東播地域の警察署に勤める警部だった。退職前の調べに「処分されると昇任できなくなると思い、言い出せなくなった」と説明したという。
県警によると、元警視は退職前まで阪神方面の署に勤務していた。3月26日、県警監察官室に「手錠をなくした」と申告。県警は退職まで時間がないため、2日後の28日付で警務部長訓戒処分とした。退職金は減額されず、元警視は予定通り31日付で退職した。
元警視は2012年7月、手錠と鍵がなくなっているのに気付き、捜したが見つからなかったという。県警では少なくとも年2回の点検があり、警察手帳や拳銃、手錠などを確認している。元警視は何らかの方法で点検をやり過ごし、発覚を免れてきたとみられる。
県警は紛失発覚を受け、改めて装備品を目視で点検するよう3月27日付で本部各課や全署に指示した。
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 より転用

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