ミャンマー大地震20人死亡 M7.7、タイでビル倒壊
- 国際
- 2025年3月29日
【ヤンゴン共同=原龍太郎】米地質調査所(USGS)によると、ミャンマー中部で28日午後0時50分(日本時間午後3時20分)ごろ、マグニチュード(M)7.7の地震があった。地元メディアによると中部バゴー地域で約20人が死亡した。中部マンダレーや北部ザガイン地域でも多数が負傷、被害拡大の恐れが強い。隣国タイの首都バンコクでも強く揺れて建設中のビルが倒壊し、タイ政府によると作業員ら3人が死亡、80人以上が行方不明となった。
バンコクでは他にも建設中の高層ビルなどで死傷者が出たもようだ。USGSの解析では、震源地はミャンマー第2の都市マンダレーの近くで、震源の深さは約10キロ。十数分後には、周辺でM6規模の地震が発生した。バンコクで大きな揺れを伴う地震は極めてまれ。
ミャンマー軍事政権は非常事態を宣言し、国外からの支援物資受け入れに前向きな姿勢を示した。軍政は内戦で統治能力を失っており、被害状況の把握や救助、被災地支援を迅速に進めるのは困難だ。タイとミャンマーの日本大使館によると、両国で日本人の被害は確認されていない。
28日、タイの首都バンコクで、ミャンマー中部で発生した強い地震の影響により倒壊したビルで活動する救助隊員ら(ロイター=共同)© 共同通信
28日、タイの首都バンコクで、ミャンマー中部を震源に発生した地震の後、崩れた建物(ロイター=共同)© 共同通信
28日、ミャンマー中部を震源とした強い地震の後、通りに集まる隣国タイの首都バンコクの人々(ロイター=共同)© 共同通信
共同通信より転用

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