日産、新たな経営再建策を発表 タイなど3工場を閉鎖 4000億円のコスト削減 損益分岐点は250万台へ
- 政治・経済
- 2025年2月14日
日産自動車は2月13日、経営再建策としてタイ工場など3工場を閉鎖すると発表した。2026年度までに固定費など計4000億円を削減する。損益分岐点は従来より60万台引き下げ年産250万台とする。その上で、年産350万台で営業利益率4%を安定的に確保できる体制を目指す。
固定費のうち販売費などで2000億円、生産拠点の再編などで1000億円を削減する。
拠点再編では、タイ第1工場を25年度4〜6月期に閉鎖する。さらに26年度までにその他2工場も閉鎖することで、1000億円のコストを削減する。生産能力は、中国工場で50万台減の年産100万台に、その他でも50万台減の300万台体制とする。
従業員数は、グローバルで間接従業員を2500人削減するほか、1000人分の間接業務を「シェアードサービスセンター」に移管する。また、車両組立工場とパワートレイン工場では、25年度に5300人、26年度に1200人、計6500人の人員削減を行うとしている。
その他、部品種類の70%減など、仕様の適正化で600億円、サプライチェーンの効率化などで1000億円のコストを削減する。
役員も25年度に2割削減し、執行役員制度を執行職制とする。
日刊自動車新聞より転用
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