「THE W」優勝にぼしいわしはフリー Rー1、KOCに続き吉本〝無冠〟の危機
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- 2024年12月11日
女芸人No.1決定戦「THE W 2024」が10日、都内で行われ、にぼしいわしが優勝。賞金1000万円を獲得した。にぼしいわしは事務所に所属せずフリーで活動するコンビ。それだけにこの結果は、大手の芸能事務所にとっては衝撃だろう。特にお笑い界の最大手で、賞レースでは圧倒的な強さを誇っていた吉本興業は今年、無冠の危機を迎えている――。
4組ずつが争うファーストラウンドではAブロックがにぼしいわし、Bブロックが紺野ぶるま、Cブロックが忠犬立ハチ高が勝ち上がった。3組で争う最終決戦では、にぼしいわしが4票、紺野ぶるまが2票、忠犬立ハチ高1票となり、にぼしいわしの優勝が決まった。
にぼしいわしは香空(きょうから)にぼしと伽説(ときどき)いわしのコンビ。「THE W」でフリーの芸人が優勝するのは史上初で、さらに披露したネタが2本とも漫才で優勝するのも初めてだ。 フリーで優勝したことについていわしは「控えめに言ってすごいですよね」と冗談交じりにコメント。今後も大手事務所に所属する気はなく、「(優勝賞金の)1000万が入ったので、事務所も個人でつくってやりたいなと思ってます」と明かした。
今回はフリーのコンビの優勝という結果に終わったが、お笑い関係者は「おそらく大手事務所はショックでしょう。特に吉本は」と指摘する。というのも、賞レースではこれまで圧倒的な強さを誇ってきた吉本興業の所属芸人は今年、まだ主要な大会で優勝しておらず、〝無冠の危機〟を迎えているのだ。
今年の主要な賞レースでの優勝者は、「Rー1グランプリ」がトゥインクル・コーポレーション所属の街裏ぴんく。「キングオブコント」はASH&Dコーポレーション所属のラブレターズ。そして「THE W」がフリーのにぼしいわしとなった。
前出のお笑い関係者は「『THE SECOND』では吉本所属のガクテンソクが優勝したが、これは結成16年以上のコンビの大会で、いわゆる賞レースとは種類が違うから除外すると、ここまで吉本勢の優勝はない。もし今月22日に決勝が行われる『Mー1グランプリ』で吉本が優勝を逃したら今年は無冠。そんな年は、複数の賞レースが行われるようになってからは一度もなかった」と指摘する。
実際に昨年の優勝者は「Rー1」が田津原理音、「キングオブコント」がサルゴリラ、「THE W」が紅しょうが、「Mー1」が令和ロマンと4大会すべて吉本の所属芸人が優勝している。
特に「THE W」に関しては、吉本が圧倒的な強さを誇ってきた。昨年までの3年間はオダウエダ、天才ピアニスト、紅しょうがと吉本勢が優勝してきた。だが今年は、3組で争う最終決戦に吉本勢が1組も残らないという〝惨敗〟に終わった。
もしM―1で優勝を逃すことがあれば、今年は無冠となってしまう。〝最後の砦〟となるM―1の決勝メンバーはすでに発表されており、吉本から5組、他事務所から4組となっている。 「今年は連覇を狙う令和ロマンが決勝進出し、優勝候補と言われているが、昨年準優勝のヤーレンズと前評判の高いトム・ブラウンはケイダッシュステージ所属。また4年連続決勝進出の真空ジェシカは人力舎所属と他事務所もかなり強い。どうなるか、本当に分からない」(同)
お笑い界をけん引してきた吉本だが、今年は無冠に終わってしまうのか。
東スポWEBより転用
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