「屋根腐ってる」不要な工事代の詐取未遂容疑、リフォーム会社員逮捕
必要のない屋根のリフォームを持ちかけ、工事費用をだまし取ろうとしたとして、警視庁はリフォーム関連会社の貞安瑠希容疑者(29)=東京都八王子市打越町=を詐欺未遂容疑で逮捕し、15日発表した。「弁護士が来てから話します」と供述しているという。
五日市署によると、逮捕容疑は7月6~8日、東京都あきる野市の80代の女性宅を訪れ、「屋根の土台の木が腐っている。取り換えないと雨漏りする」などと虚偽の説明をして、必要のない屋根の工事費として52万円をだまし取ろうとしたというもの。
8日午前、別の住民から「リフォーム業者を名乗る不審な人間が家に来た」との110番通報があり、警戒していた署員が契約のために女性宅付近にいた貞安容疑者を発見。職務質問した際に女性との契約が判明した。署員の助言を受けた女性は翌日に契約を解除した。
女性宅の屋根について署が専門家に見てもらったところ屋根は腐っておらず、工事の必要性がないことがわかったという。
貞安容疑者は横浜市のリフォーム会社の名刺を持っており、署は13日、この会社を家宅捜索し、パソコンや契約書、携帯などを押収していた。関与の有無を調べる。
署は「突然訪問してきて、リフォームなどの高額な契約を結ぼうとする業者を不審に思ったら、まずは警察に相談してほしい」と話している。(藤田大道)
朝日新聞社より転用
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