ボクシング 亀田和毅、一撃KOの「トモムラ・フラッシュ」完成へ やり投げ・村上幸史氏と共闘
- スポーツ
- 2024年10月22日
プロボクシングの元世界2階級制覇王者でIBF世界フェザー級1位の亀田和毅(33)=TMK=が21日、京都市右京区のトレーニング施設「Y-TRAINING」を訪れ、トレーナーを務める元陸上男子やり投げ日本代表の村上幸史氏(44)の指導を受けた。
体の使い方などを学び、パンチ力を強化するのが狙い。この日は肩甲骨の可動域を広げたり、体幹を鍛えるトレーニングなどを行い、亀田は「めちゃくちゃ良い。この動きを自然にできるようにしたい」と手応えを口にした。
村上氏とのコラボは、ボクシングもやり投げも一瞬の爆発力から大切になることから父の史郎トレーナーが発案し、今年6月から始まった。
「和毅はうまいし、スピードもあるが、決定的なパンチがない。それをここで生み出したい」と説明した上で、その〝必殺パンチ〟を2人の名前から『トモムラ・フラッシュ』と命名。「威力、破壊力は『3150(サイコー)』。まだ500か600だけど、完成したら、当たれば完璧にKO」と宣言した。
亀田は8月、同級指名挑戦者決定戦でレラト・ドラミニ(南アフリカ)に2―1で判定勝ち。王者のアンジェロ・レオ(30)=米国=への挑戦権を獲得し、対戦交渉を進めている。
「世界はそんな簡単に取れるものではない。前回と同じことをやっていても研究される。相手の想像の上にいかないといけない」と力を込め、3階級制覇がかかる大一番を見すえた。
一方、3大会連続で五輪に出場し、2009年のベルリン世界陸上では銅メダルに輝いた村上氏は亀田について「動きのセンスがすごい」と絶賛。「力を瞬間的にどれだけ高い数値に持っていけるかという動きはボクシングでも必要だと思うし、僕のやり投げの経験から伝えられれば」とさらなる共闘を誓った。
村上氏の指導は今後も継続して行い、スパーリングに立ち合い、ボクシングの中で体の動きを確認することにも取り組んでいくという。
サンケイスポーツより転用

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